【これで完璧!結婚式・二次会のマナーガイド(保存版)】
忘れたころにやってくる結婚式、二次会のお誘い。 初めてお呼ばれした方はもちろんのこと、結婚式に参加したことがある人も結婚式のマナーってどうだったかな?と不安になりますよね。
参列するならきちんとしたお呼ばれマナーを身に着けて、大人の振る舞いをしたいもの。ここでは、ゲストの服装マナーやご祝儀のマナー、会場での受付方法や食事のマナーまで、これさえ知っていれば安心のお呼ばれマナーを招待状を受け取った日から当日に流れに沿ってご紹介します。 結婚式のプロであるウエディングプランナー監修のもと正しいマナーをおさらいして、結婚式を楽しんでくださいね。
- 1、招待状を受け取ったら
・返信ハガキの正しい書き方
- 2、結婚式のゲストの服装マナー
・女性ゲストの基本の服装マナー
・靴やバッグ、アクセサリーのマナー
- 3、結婚式のご祝儀マナー
・結婚式のご祝儀の相場は?
・ご祝儀袋の正しい書き方
- 4、結婚式でゲストが持っていくべき持ち物と当日の流れ
・必要なものは揃った?当日の持ち物リスト
・初めてお呼ばれした方必見!当日の流れをおさらい
- 5、結婚式当日!ゲストの受付マナー
・会場に着いたらまず何をする?遅れそうなときは?
・結婚式の受付マナー
- 6、挙式中のゲストのマナーは?
- 7、披露宴の基本の食事マナー
・和洋中すべてに対応!基本の食事マナー
・カトラリーの正しい使い方、使う順は?
- 8、結婚式二次会のマナー
・二次会の服装マナー
・二次会の会費、ご祝儀のマナー
- 9、正しいマナーを身に着けて素敵な一日を
・返信ハガキの正しい書き方
・女性ゲストの基本の服装マナー
・靴やバッグ、アクセサリーのマナー
・結婚式のご祝儀の相場は?
・ご祝儀袋の正しい書き方
・必要なものは揃った?当日の持ち物リスト
・初めてお呼ばれした方必見!当日の流れをおさらい
・会場に着いたらまず何をする?遅れそうなときは?
・結婚式の受付マナー
・和洋中すべてに対応!基本の食事マナー
・カトラリーの正しい使い方、使う順は?
・二次会の服装マナー
・二次会の会費、ご祝儀のマナー
1、招待状を受け取ったら
結婚式・披露宴では招待状というものがあり、出席・欠席いずれの場合も返信ハガキを正しく書き、新郎新婦に返信します。そのため、招待状を受け取ったときから結婚式のマナーを意識した振る舞いが必要です。 ここでは結婚式の招待状に関する正しいマナーをご紹介します。
返信期限は厳守!早目の返信を心がけて
招待状を受け取ったらできるだけ早めに返信をするように心がけましょう。新郎新婦は返信ハガキを受け取ることで出席者の人数を把握し準備をするため、返信ハガキが届かないと準備を進められないことが多くあります。
【出席する場合】招待状を受け取った日から2〜3日以内に返信するのがベスト。口頭で出席することを伝えているからといって、返信ハガキの送付が遅くならないよう気を付けましょう。
【欠席する場合】参加できない場合は、招待状を受け取ってから一週間前後を目途に返信しましょう。あまりに早く欠席のハガキを出すと返って失礼に当たることも。返信期限は必ず守り、欠席することに加えお祝いの言葉を添えて返信するようにしましょう。
【予定が分からない場合】仕事の都合や家庭の都合など、すぐに返事ができないときは、新郎新婦に電話やLINEなどでその旨を伝え、いつ頃に返事ができるかを伝えておきましょう。予定が分からないからといって、何も連絡をせずにハガキを止めておくのは絶対にNGです。新郎新婦に迷惑をかけないためにも早めの連絡を心がけましょう。
返信ハガキの正しい書き方
返信ハガキには書き方のマナーがあります。新郎新婦に失礼にならないためにも正しい書き方で返信しましょう。返信ハガキを書くペンは万年筆や毛筆を使うのが正式なマナーですが、ボールペンでもマナー違反というわけではありません。但し、返信ハガキを書くペンは必ず「黒」を使いましょう。グレーに見えたり、インクが擦れているのはNGですので注意しましょう。
返信ハガキ【表面】の書き方
宛名(新郎新婦の名前)の下に「行」「宛」と書かれている場合は二重線で消し、左側に「様」と書き直します。二重線は縦書きなら縦線、横書きなら横線で消しましょう。
返信ハガキ【裏面】の書き方
出席か欠席に〇をつけ、御出席・御住所・御芳名などの自分に向けられた丁寧語である「御」を二重線で消しましょう。出席の場合は欠席を、欠席の場合は出席を二重線で消します。また、出席の上に「喜んで」出席の下に「させていただきます」と付け加えるとより丁寧な返信になります。
返信ハガキにはメッセージを記入する欄が設けられているので、新郎新婦への祝福のメッセージを添えましょう。このとき、句読点は使わないよう注意しましょう。メッセージが長くなる場合には改行して書きます。返信ハガキにメッセージ欄がない場合にも空いたスペースにお祝いの一言を書いておくと喜ばれますよ。
2、結婚式のゲストの服装マナー
結婚式に出席することが決まれば、着て行く服装を決めましょう。 結婚式では守らなければいけない服装のマナーがあります。 ここではお呼ばれしたゲストの基本の服装マナーをご紹介します。
女性ゲストの基本の服装マナー
結婚式のお呼ばれにはフォーマルな服装で行くのがマナー。女性ゲストはパーティードレスやワンピースを着用します。新郎新婦の親族以外のゲストは「準礼装」を意識して服装を決めましょう。 結婚式の主役は新郎新婦なので、ゲストには上品さが求められます。 ドレスは肩が隠れるのがマナー。袖のあるものか、袖がない場合はボレロやストールなどの羽織ものを羽織ります。 スカートの丈は膝丈〜くるぶし丈くらいの長さがベスト。肌の露出は極力控えましょう。 花嫁の色である「白」や喪を連想する「全身黒のコーディネート」は避けましょう。 ドレスの素材はレースやシフォンなどのフォーマルな素材が適しています。
結婚式のお呼ばれにはこんなドレスがおすすめ!
袖があるドレスは季節を問わず着られて、羽織ものを用意する必要がないので便利。スカートの丈は膝より長めを心がけると◎。シルエットがタイトなものは避けるのが無難。女性ゲストは結婚式の華なので色は明るめを選ぶと喜ばれます。
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靴やバッグ、アクセサリーのマナー
結婚式では身に着ける小物にもマナーがあります。結婚式に適した小物を準備して、ゲストに相応しいコーディネートを完成させましょう。
結婚式の女性ゲストの靴とストッキング
結婚式の靴はパンプスを履くのがマナー。ストッキングは肌色を選びます。 ヒールの高さは最低でも3cm以上、ヒールの太さは細めのピンヒールタイプが適しています。 つま先が出るオープントゥやサンダルはマナー違反ですので注意しましょう。 パンプスの素材は光沢のあるシルクやサテン、エナメルなどの素材がおすすめです。 素足や黒ストッキング、柄タイツなどは避けましょう。
結婚式の女性ゲストのバッグ
結婚式の会場には小ぶりのパーティーバッグひとつで入るのがマナーです。 パーティーバッグの素材はサテンやシルク、エナメルなどの光沢のあるフォーマル感のあるものが適しています。 クラッチバッグやハンドバッグ、ショルダーバッグなどがオススメです。 パーティーバッグに入らない荷物は会場内のクロークに預けるのが一般的なので、会場に持ち込むものと預ける物を予め分けておくとスムーズです。
結婚式の女性ゲストのアクセサリー
昼間の結婚式では輝くアクセサリーは避け、控えめを心がけましょう。 フォーマルの定番であるパールのアクセサリーや、キラキラしすぎない小さめのアクセサリーがおすすめです。 夕方以降の結婚式や二次会では輝くアクセサリーもOKとされています。 ヘアアクセサリーをつける場合も同様にシンプルで控えめを心がけます。 生花やティアラなど花嫁よりも華やかになるものはマナー違反です。
3、結婚式のご祝儀マナー
着て行く服装が決まったら次はご祝儀を準備します。ここではご祝儀袋のマナーや包む金額の決め方、ご祝儀袋の書き方をご紹介します。
間違えると大失態!ご祝儀袋のマナー
結婚式のご祝儀袋は必ず、表についている水引が「結びきり」のものを選びます。 結びきりは一度結ぶとほどけないため、「繰り返さないでほしい」という意味を込め、結婚式などの一度きりの行事で使用されます。 反対に、蝶結びは何度も繰り返し結べるため「何度繰り返しても嬉しい」という意味が込められ、出産祝いなどの何度あっても良い行事に使用します。
結婚式では表書きに「寿」または「御結婚御祝」と書かれたものを選びます。また、最近はご祝儀袋にも種類がたくさんあり、袋のデザインが定番のシンプルなものから華やかなものまで様々ですが、中身の金額が少ないのに袋だけ豪華なのはマナー違反になりますので注意が必要です。中の金額に見合ったご祝儀袋を選びましょう。
結婚式のご祝儀の相場は?
結婚式のご祝儀には基本的なマナーがあります。まず、ご祝儀に包むお札は新札で用意するのがマナー。もし新札の用意が難しい場合は、折り目のない綺麗なお札を用意すればOKです。次に、ご祝儀に包む金額は偶数(2,4,6..など)を避けるのがマナーです。偶数は分かれる(別れる)ことから縁起が悪いと言われてきました。ただし、8万円は「末広がりで縁起が良い」10万円はキリが良いのでOKと言われ、この限りではありません。最近では2万円もペアを意味するのでマナー違反ではないとされています。ただし、4万円は「死」を9万円は「苦」を連想させるので避けましょう。
ご祝儀に包む金額は新郎新婦との関係性で決まります。 友人や会社の同僚として出席する場合は「3万円」が一般的。この3万円という金額の内訳は披露宴での飲食代や引き出物代に2万円、お祝い金に約1万円というのがおおよその内訳となります。ただし、会場や引き出物の内容によりゲスト一人当たりにかかる金額は2万5千円以上という場合も。したがって、3万円という金額は新郎新婦へのお祝い金が出せる最低ラインと思っておくと良いでしょう。
前述で2万円という数字はマナー違反ではないと述べましたが、上記の内訳を考えると2万円のご祝儀では飲食代程度にしかならず、新郎新婦にとって赤字になることも。学生でどうしても厳しいなど特別な事情がない限りは3万円以上と考えるのが無難です。
夫婦や家族で招待された場合は?
夫婦や家族で招待された場合、ご祝儀は家族でまとめて用意するのがマナーです。 一般的に、夫婦で招待された場合は「5万円」子供も一緒に招待された場合は子供1人あたり+5,000円から1万円と考えるのが一般的です。キリの良い数字になるよう調整して渡しましょう。
親族や上司のご祝儀の金額は?
新郎新婦の親族がご祝儀に包む金額は「5万円」が一般的。ただし、新郎新婦がいとこにあたる場合や年齢が近い場合は「3万円」で問題ありません。新郎新婦から見て会社の上司にあたる場合も、「3万円」が一般的ですが、主賓として招かれている場合や会社の中でも立場がかなり上の場合は、5万円〜10万円のご祝儀を用意する方が多いようです。
ご祝儀袋の正しい書き方
【表面の書き方】
「寿」の文字よりもやや小さめでバランスよくフルネームを書きます。 筆記道具は筆または筆ペンが最適です。色が濃い黒色で擦れていないものを使用しましょう。 ボールペンで書くのはマナー違反ですので使用しないようにしましょう。
【中袋の書き方】
ご祝儀袋の内側にあるお金を入れる封筒を中袋、一枚の紙を折ってお札を包むものを中包みと呼びます。中袋(中包み)には表面に旧漢字で金額を、裏面には住所と名前を書きます。これは新郎新婦が誰がいくら包んでくれたかを整理する上で必要なことなので、きちんと記載しておくようにしましょう。中袋はボールペンで書いても大丈夫と言われることがありますが、表書きと同様に筆や筆ペンで書くのが正式なマナーです。
ご祝儀袋は袱紗(ふくさ)に包んで
ご祝儀袋をそのままバッグに入れて持っていくのはマナー違反。 必ず袱紗(ふくさ)に包んで持っていきましょう。 袱紗の準備がなければハンカチで包んで代用することも可能です。
4、結婚式でゲストが持っていくべき持ち物と当日の流れ
必要なものは揃った?当日の持ち物リスト
結婚式にお呼ばれしたゲストが持っていく物には何があるのでしょうか?ゲストが必ず持っておくべき必需品と、持っておくと便利な持ち物をご紹介します。
これだけは持っておくべき!結婚式ゲストの持ち物リスト
- ご祝儀
- 招待状
- ハンカチ
- 携帯電話
- 財布
- 羽織もの
上記のアイテムは結婚式の会場に持ち込むものなので、予めパーティーバッグに入れて用意しておくと良いでしょう。まず、ご祝儀は忘れてはいけない必需品。予め袱紗(ふくさ)に包んで持っていきましょう。袱紗が用意できない場合はハンカチで代用してもOKです。
次に、見落としがちな招待状。招待状には会場の住所はもちろん、スケジュールや当日必要なことが記載されています。会場の場所は確認したので大丈夫と思っていても、見返すことができるように持参するのがおすすめです。
ハンカチもフォーマルなシーンでは持っておくのがマナー。ハンカチは、タオル地や派手な柄のカジュアルなものは避け、シンプルで上品なものを用意しましょう。お財布はパーティーバッグに入りきらないことがありますので、必要な金額のみバッグに入れておくのも良いでしょう。内側にポケットが付いたパーティーバッグはお財布代わりになるので便利です。
羽織ものは袖のないドレスを着用するときの必需品。結婚式が真夏や真冬の場合は、ドレスの袖の有無にかかわらず温度調整のために持っておくと良いでしょう。
持っておくと役に立つ持ち物は?
次に、結婚式のお呼ばれに持っておくと便利なものをご紹介します。以下のものは基本的に会場のクロークに預けておくと良いでしょう。
持っておくと便利なゲストの持ち物リスト
- サブバッグ
- 携帯の充電器
- メイク道具
- 替えのストッキング
- ヘアピン、ヘアスタイリング剤
- 行き帰り用の靴
クロークに預ける荷物はサブバッグに入れて用意しておくと良いでしょう。結婚式では引き出物やプチギフトなど何かと帰りの荷物が増えがちなので、大きめのものを用意しておくと便利です。また、サブバッグは会場には持ち込まないためマナーは特にありませんが、紙袋やアニマル柄などのカジュアルすぎるバッグは避けた方が良いでしょう。
結婚式では写真や動画をたくさん撮るので、充電器は用意しておくと安心です。また、ストッキングが破れてしまったときやヘアセットが崩れてしまった場合に対応できる替えのストッキングやヘアスタイリング剤、慣れないヒールで足が痛くなった時のために行き帰り用の靴もあると便利です。行き帰りだけだからと言って、スニーカーやサンダルなどのカジュアルすぎる靴は避けるのが無難です。
初めてお呼ばれした方必見!当日の流れをおさらい
結婚式に初めてお呼ばれした人は、当日の流れがどのように進むのか気になりますよね。また、招待状には開始時刻の記載はありますが終了時刻は記載されていません。所要時間はどのくらいなのか、当日の流れに沿っておさらいします。
結婚式当日の一般的な流れ(11:00挙式の場合のスケジュール例)
- 式場に到着(10:20~10:30)式場までの交通状況やメイク直しの時間を考慮すると少し早めに到着しておくのがベター。式場に着いたらメイク直しをしてクロークに上着や荷物を預けましょう。1時間以上早く到着すると待合室の準備が整っていない場合があるため、少し早めの到着でOKです。
- 受付(10:30~10:40)受付は挙式の前に行われるのが一般的。受付開始時刻が記載されている場合は開始時刻から遅くとも挙式の15分前には受付を済ませておきましょう。受付時間の記載がない場合は挙式の30分前を目途に到着しておくようにしましょう。受付を済ませたらゲスト用の待合室で待機します。
- 挙式(11:00~11:30)挙式のスタイルによっても変わりますが、挙式の所要時間は一般的に20〜30分程度と短いもの。披露宴から参加する場合は挙式開始時刻を目途に式場に入っておきましょう。
- 披露宴(11:30~14:00)挙式後すぐに披露宴会場へ移動し、そのまま披露宴という流れが一般的。披露宴の所要時間は2時間〜2時間半程度です。
- 一旦お開き披露宴後は一旦お開きになるため、二次会に参加する方は3〜5時間程度の空き時間が生まれます。一旦帰宅する人や友達と出かける人など各々自由に過ごします。二次会がカジュアルなレストランの場合は着替えをするために帰宅するのも良いでしょう。
- 二次会(18:00~20:30)二次会の会場は、披露宴と同じ式場のパーティールームを使用する場合や、別のレストランに移動する場合など、その時によって様々。二次会の受付開始時刻、またはスタートの10〜15分前には会場に着くように向かうと良いでしょう。二次会は一般的に会費制となるため、お釣りの出ないよう会費を準備しておきましょう。二次会の所要時間は2時間〜2時間半程度が一般的です。
5、結婚式当日!ゲストの受付マナー
いよいよ結婚式当日。結婚式には必ず受付があり、この受付にも守っておきたいマナーがあります。 ここでは式場に到着してから受付を済ませるまでのゲストのマナーを詳しくご紹介します。
会場に着いたらまず何をする?遅れそうなときは?
式場には開宴の30分前には到着しておきましょう。招待状に受付開始時間が記載されている場合は開始時刻までに式場に到着しておくと良いでしょう。式場に着いたら、お手洗いやメイク直しを済ませ、会場のクロークに荷物を預けておきます。会場には小さいパーティーバッグで入るのがマナーですので、予め持ち込む荷物と預ける荷物を分けて準備しておくとスムーズです。
結婚式に遅刻は厳禁ですが、万が一遅れてしまいそうなときは必ず式場に連絡を入れ、どのくらい遅れるのか伝えましょう。新郎新婦は当日忙しくしているため直接連絡しないよう注意しましょう。
結婚式の受付マナー
受付は遅くとも挙式の15分前には済ませるようにしましょう。 受付の流れと気を付けたいマナーをご紹介します。
結婚式の受付の流れ
- 受付係にお祝いの言葉を受付にきたら、まずは受付係の人に「本日はおめでとうございます」とお祝いの言葉を伝えましょう。受付は混雑しているため一言伝えればOKです。親しい友人が受付係をしている場合でもお祝いの言葉はきちんと伝えましょう。
- 自分の名前を名乗る自分の名前を伝える際、新郎新婦どちらのゲストなのかを添えて伝えましょう。「新婦(新郎)の友人の○○と申します」と伝えると受付がスムーズです。
- ご祝儀を渡す挨拶が終わったら受付係にご祝儀を渡します。ご祝儀を袱紗から取り出し、受付から見て正面が向くように両手で渡すのがマナーです。渡す際、「ささやかですがお祝いの気持ちです」など一言添えると良いでしょう。
- 芳名帳に記帳するご祝儀を渡したら芳名帳に住所と名前を記帳します。この芳名帳は新郎新婦が出欠確認をするために使うものなので丁寧に書きましょう。
夫婦や子供と参列する場合の受付方法は?
夫婦や子供連れで参列する場合は代表者一人が受付をします。 受付係に名前を伝える際、家族全員分の名前をチェックしてもらうのを忘れずに。ご祝儀は家族分を一つにまとめて用意しておきます。芳名帳は代表者が全員分の名前を書きましょう。
以上で受付は完了です。受付を済ませた後は友人とお喋りして過ごしたり、ウェルカムボードを見たりして過ごしているとあっという間に挙式時間を迎えます。受付は混みあっていることがほとんどなので、時間に余裕をもって丁寧な振る舞いを心がけましょう。
6、挙式中のゲストのマナーは?
にぎやかなムードで行われる披露宴とは違い、挙式は粛々とした雰囲気で行われます。 ここでは挙式中に気を付けたいゲストのマナーをご紹介します。
挙式には種類がある!
挙式には「教会式」「人前式」「神前式」「仏前式」の4つの種類があります。
一番多いのが牧師が進行を務めチャペルで行う教会式。キリスト教のしきたりにのっとって行い、花嫁がバージンロードを歩き、母親によるベールダウンなど王道の挙式スタイルです。粛々とした雰囲気のなかで取り行われます。人前式はゲストの前で愛を誓うのが目的の挙式スタイルで、挙式場所から演出まで新郎新婦が自由に決めることができるオリジナリティーが高い挙式スタイル。教会式よりアットホームな雰囲気で行われることが一般的です。神前式や仏前式は日本の伝統的な挙式で、それぞれ神社や寺院で行われるため、親族のみで行い、友人は披露宴から招待することがほとんどです。友人が招待される挙式は「教会式」「人前式」のどちらかになります。
挙式中のゲストのマナーは?
挙式には肌の露出は厳禁。袖のないドレスの場合はストールなどの羽織ものを羽織りましょう。 挙式は厳かな雰囲気で取り行うため、静かに過ごすのがマナーです。私語は控え、式場スタッフの指示に従いましょう。 携帯電話はマナーモードにしておくか電源を切っておきましょう。 式場に入る際、「新郎のゲストは右側、新婦のゲストは左側」などどこに座れば良いか案内していますので聞き逃さないように気を付けます。写真撮影の可否についても案内している場合がありますので注意して聞いておきましょう。 挙式中は拍手を求められるシーンが何度かありますので積極的に参加するようにしましょう。 また、バージンロードには決して入らない、横切らないのがマナーです。子供と参列する場合は子供が間違って踏み入れてしまわないよう注意しておきましょう。
7、披露宴の基本の食事マナー
披露宴ではゲストをもてなすため、料理が用意されていますが、ここで気になるのが食事のマナー。 披露宴での食事はナイフとフォークを使ったフレンチや和食など様々。恥ずかしい思いをしないためにも、スマートな食事マナーを身に着けておきたいもの。ここでは披露宴はもちろんレストランでの食事にも使える、基本の食事マナーをご紹介します。
和洋中すべてに対応!基本の食事マナー
席に着くときに気を付けるべきマナーは?バッグはどこに置く?
まず初めに、お手洗いは食事が始まる前に済ませておきましょう。食事が始まってから席を立つのは好ましくありません。
【バッグは椅子の背もたれと自分の間に】
席に着いたらバッグは椅子の背もたれと自分の間に置くのが正式なマナーです。 椅子の背もたれにバッグをかけたり、テーブルの上に置くのはマナー違反。 席に用意されている引き出物の袋に入れてしまう方がいますが、頂いたものに鞄を乗せる行為はマナー上好ましくありませんので避けましょう。
【背もたれにもたれない、髪を触らない】
食事中は品の良さを意識しましょう。背もたれにはもたれずまっすぐ座りましょう。また、食事中に髪を触るのはマナー違反。髪が落ちてくる場合は耳にかけるかヘアピンで留めるなどして垂れ下がらないようにします。
【スピーチや余興の時は手を止め、食事のペースは周囲に合わせる】
披露宴では食事中にスピーチや余興が行われることがよくあります。その際は食事の手を止め一緒に楽しむのがマナーです。また、食事のペースが一人だけ早すぎたり、遅すぎるのもよくありません。おしゃべりに夢中になって遅れるといった事がないよう注意しましょう。
ナプキンの使い方は?広げるタイミングに注意!
ナプキンは食事中に口元や指先を拭くために使用するもの。食事中は太ももの上に広げて置いておきますが、広げるタイミングや折り方にもマナーがあります。
【ナプキンを広げるタイミングは乾杯が終わってから】
席に着いたらテーブルの上にナプキンが置かれているのですぐに広げて良いのかと思ってしまいがちですが、結婚式では食事前に乾杯の挨拶がありますので、乾杯が終わったタイミングで広げるのが理想です。乾杯のない通常の食事の場合は、ウエイターが飲み物やお水を持ってきてくれたタイミングで広げます。
【ナプキンは折り目を自分に向けて二つ折りに】
ナプキンは折り目の方を自分に向けて二つ折りにし、太ももの上に広げて置きます。ナプキンの乗せ方を間違っていてもマナー違反というわけではありませんが正しい使い方を知っていると好印象です。
【ナプキンで口元を拭くときは内側の端で】
ナプキンは口元や指先を拭くのに使用しますが、汚れを拭くときは内側の端を使用します。自分のハンカチを使って拭くとこのナプキンは汚れていて使えないというサインになってしまいますので注意しましょう。
【途中で席を立つときは背もたれにかけるor椅子の上に置く】
披露宴では余興や写真撮影など食事の途中で席を立つタイミングが多いもの。食事中に離席する場合、ナプキンは「椅子の背もたれにかけるか椅子のうえに置く」のが正式なマナーです。まだ食事の途中というサインになります。
【食事を終えたら机の上に置く】
食事を終えたらナプキンは机の上に置きますが、この時は「簡単にたたむか、あえて角をずらしてたたむ」ようにしましょう。綺麗にたたんでしまうと「食事がおいしくなかった」というサインになってしまいますので注意しましょう。
カトラリーの正しい使い方、使う順は?
テーブルの上には様々なカトラリーが並べられており、 どれをどの料理に使えば良いのか戸惑う方も多いのではないでしょうか? ここではカトラリーの正しい使い方や使う順序をご紹介します。
カトラリーはどれから使う?
カトラリーは外側から内側に使いましょう。 メイン皿の上部、正面に置いてあるスプーンやフォークはデザートに使用します。 使用したカトラリーは一品終わるごとにお皿と一緒に下げるので食べ終わったお皿の上に置くのが基本ですが、テーブルにナイフレスト(お箸置きのようなもの)がある場合は、すべてのお料理に同じカトラリーを使用しますので、食べ終わったらナイフレストの上に置いておきましょう
カトラリーの正しい使い方
フォークを左手、ナイフを右手に持ち、人差し指を柄の部分に乗せるよう軽く持ちます。食事するときはナイフで左側から一口サイズに切り、フォークで口に運びます。最初に全て切り分けてしまうのはマナー違反なので注意しましょう。
【食事中にカトラリーを置くときは?】
食事中に手を休めるときはナイフとフォークを「ハの字」になるようにお皿の上に置きます。 この時、ナイフは刃が自分に向くように、フォークは背を上にして置きましょう。
【食事を終えたときのカトラリーの置き方】
食べ終えた後はナイフとフォークをお皿の右下、4時の方向に揃えて置きます。 この時、ナイフは刃が自分に向くように置きますが、フォークは背を下にして置きます。食事中と逆なので注意しましょう。
【スプーンの正しい使い方】
スープを飲むときは手前から奥にスプーンを動かして飲むのがマナーです。 スープを飲むときは音をたてないように気を付けて飲みます。 量が少なくなってきたらお皿を左手で傾け右奥にスープを集めてすくいましょう。 お皿を持ち上げるのはマナー違反なので注意しましょう。
【カトラリーやナプキンを落としてしまったら】
もしもカトラリーやナプキンを落としてしまったら、自分で拾わずにスタッフの方に拾ってもらいましょう。
8、結婚式二次会のマナー
披露宴が終わった後は二次会に誘われることがあります。 結婚式の二次会とは披露宴の後に行われる主に友人たちを招いたカジュアルなパーティーです。 ビュッフェ形式の食事にビンゴゲームなどの出し物が用意されている場合もあります。 親族や職場関係の人は参加しない事がほとんどなので、挙式や披露宴ほど肩肘を張らずに楽しむことができます。 ただし、友人たちだけのパーティーだからといって新郎新婦に失礼のないよう、最低限のマナーは守っておきたいもの。 ここでは結婚式二次会のゲストのマナーやふさわしい服装、会費やご祝儀についてご紹介します。
二次会の服装マナー
挙式や披露宴とは違い、二次会は開催される会場がそのときによって異なります。披露宴を行った式場やホテルのパーティールームで行う場合や、レストランを貸し切って行う場合、カフェやバーなどを会場とする場合など会場の雰囲気も様々。 披露宴にパーティードレスで出席した人は会場の場所にかかわらず、結婚式に出席したままの服装でOK。 ただし、二次会から参加する人や、披露宴に和服で出席した人は二次会に相応しい服装に着替えて参加するようにしましょう。
【二次会の会場が式場やホテルの場合】
二次会が式場やホテルのパーティールームで行われる場合は、基本的に結婚式にお呼ばれしたときと同様、フォーマルなパーティードレスやワンピースが良いでしょう。ただし、夕方以降に行われる二次会では肩の露出がOKとされているため、袖のないドレスでも羽織ものなしで参加することができます。昼間の結婚式には避けた方が良いと言われるロングドレスも夜のパーティーでは相応しいとされているので、選べるドレスの幅が広がります。
【二次会の会場がレストランやカフェなどの場合】
友人達が主催して開催するときに多いのが、レストランやカフェを利用して開催する場合。会場の雰囲気にもよりますが、基本的にはホテルで開催されるときよりもカジュアルな服装でOK。だからといってデニムなどの普段着ではマナー違反。シンプルなワンピースやパンツドレスなど、きちんと感があって動きやすい服装が良いでしょう。
二次会のお呼ばれにはこんな服装がおすすめ!
結婚式よりカジュアルな服装が許される二次会であっても「白」のドレスや露出の激しい服装はマナー違反。二次会用にドレスを購入するなら、普段の食事などにも着回しできるドレスがおすすめです。
二次会の会費、ご祝儀のマナー
二次会は会費制の場合がほとんど。会費の相場は5,000円〜1万円程。 挙式や披露宴で既にご祝儀を渡した人も、ご祝儀とは別に会費を用意します。
二次会の会費を渡すときのマナーは?
二次会の会費はおつりが出ないように準備しておくのがマナーです。会場に入る際に受付係に渡すため、周りの人達を待たせないようにぴったり用意しておきましょう。二次会の会費は財布から直接渡してOKです。封筒などに入れている場合は受付係の人に手間をかけないよう、封筒から出して手渡すようにしましょう。
【会費は新札でなくてもOK】
また、会費のお札は新札である必要はありません。二次会の会費は新郎新婦に届けられるわけではなく、会場費や飲食代、ゲームの景品などにあてられる場合がほとんど。ただし、お祝い事なのであまりにも汚いお札やシワシワのお札は避けた方が良いでしょう。
二次会から参加する場合、ご祝儀は必要?
二次会から参加する場合、会費だけで良いのか、ご祝儀を用意するべきなのか気になりますよね。基本的に二次会に参加すること自体にお祝いの気持ちが込められているので、ご祝儀を別に用意する必要はありません。 どうしてもお祝いしたい場合は、5,000円〜1万円ほど包んで渡すのが良いでしょう。 プレゼントを用意する場合は、できれば当日ではなく前日までに渡すか、二次会に持ち込む場合は二次会の途中に渡すことは避け、帰り際に渡すと良いでしょう。
9、正しいマナーを身に着けて素敵な一日を
結婚式にお呼ばれした女性ゲストは、ご祝儀の準備や着て行くドレスやヘアセットの準備に大忙し。 当日は受付の方法は間違っていないか、テーブルマナーは大丈夫かな?など不安もいっぱいですよね。 この記事で結婚式の流れとマナーをおさらいして、当日はリラックスして楽しむことができることを願っています。 結婚式の主役は花嫁ですが、女性ゲストは結婚式の華です。 素敵なドレスアップとスマートなマナーを身に着けて楽しい一日を過ごして下さいね。